いわゆる中年と呼ばれる40代は、心身の変わり目の時期です。30代まで当たり前だったことが突然そうでなくなり、心身の不調が起きやすくなるからです。健康な50代、60代を迎えるためには、心身の変化を受け入れた上で、より過ごしやすく生活習慣を改善していくことが重要なのです。
女性の場合、40代になるとまず肌の衰えや体型の変化が顕著に現れはじめるといわれています。シワが増えたり、ダイエットの効果がうまく出なかったりということがストレスにつながり、悪循環をもたらすこともあるようです。規則正しい生活やバランスの良い食事、そして年齢とともに減りがちな運動をしっかりすることで、体質改善はできるので、前向きにできることから始めましょう。
また、40代になると子宮がんや乳がんをはじめ、女性特有の疾患のリスクも上がります。定期的に検診を受け、早期発見に務めるとともに、飲酒・喫煙を控えるなど、身体に無理をさせないこともポイントです。しかし、女性の場合はホルモンバランスの変化も、全身に影響をもたらす要因になります。20代後半でピークだった排卵量が、50~60代の閉経に向けて徐々に減少していくため、女性ホルモンの分泌量が変わり、自律神経のバランスを崩すことに繋がるからです。これが、自律神経失調症や更年期障害の原因もなっているようです。
めまいや頭痛、肩こり、だるさ、食欲不振などが代表的な症状として挙げられますが、もしも耐えられず、生活習慣の改善によっても回復が見込まれない場合は、婦人科に相談し対応を検討していくようにしましょう。